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誰かが歩いた後に物語が生まれていく。
それは、悪者を倒して英雄と呼ばれる物語かもしれない。
それは、はかない恋の物語かもしれない。
そして、何者でもない人が日々を生きていく物語かもしれない。
その中で多くの人に語り継がれる物語は人々の営みの礎となり、世界の「正しさ」を決定づけていく。
しかし世界の「正しさ」と、自分の「正しさ」がいつもおなじであるとは限らない。
多くの人に語り継がれた物語は「正しさ」の象徴なのか。
語り継がれなかった物語は「誤り」なのか。
「正しさ」とは何なのか。
人はしばしば、このような疑問に苛まれる。
「正しいのは自分なのか。世界なのか」
「自分を貫くべきなのか。世界に従うべきなのか」
それは、社会の中の様々な場面で訪れる。学校、会社、友人関係、ソーシャルネット。
多数決によって決められる「正しさ」に疑問を持つこととなる。
その時に取る選択肢の多くは他者とどう関わるか、他者は自分をどう捉えているのかを気にかけ、周囲からの孤立を恐れてしまうこともあるだろう。「正しさ」に納得したのではなく同調する事が「正しい」という圧力を受けることもあるだろう。
本作の主人公たちは崇高な使命を背負った人間ではない。僕たちとは少し異なる現実に生きながら、世界との関わり方に悩む少年少女たちである。そんな彼らはある日突然、オワリビジョンの対象者となり、世界から孤立してしまう。それは世界から不要と判断された証明だった。
なぜ自分たちが対象者となったのか、はっきりとした理由はわからない。ときとして世界の「正しさ」に屈し、不条理を受け入れようとしてしまう。
それでも「明日」を生きるために、主人公たちは世界そのものと対峙することになる。
そんな彼らが出会うのは、様々な「正しさ」を背負った童話世界の英雄たち。
それぞれの「正しさ」を抱えた英雄たちと共に、主人公たちは世界の不条理に立ち向かう。そして英雄たちの物語を通じて、主人公たちは自分たちがいまここにいる意味を見出し、自分の信じる「正しさ」を獲得していく。
グリムシリーズはこれまで「自らが描いていく英雄譚」をテーマに据えてきた。
本作でもそのテーマを踏襲しつつ「自らが決めていく青春譚」を描いていく。
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